ニューウェーブ（New Wave）とは、最初にフリント・ディルが挙げた謎めいた言葉。NWとも呼ばれます。

従前のエンライテンド、レジスタンスと対比して言及されることも多く、異なる信条にもとづいて活動している可能性があります。ただし、エンライテンド・ニューウェーブとレジスタンス・ニューウェーブという言及から従来の陣営からそれぞれ派生したと考えられ、単一の信条や活動があるかは明らかになっていません。現時点で明らかとなっている共通点は、ともに身体的な特徴を有していることです。

東京でのイージス・ノヴァ・アノマリー発生を間近とした2016年07月11日にフリント・ディルが他のエージェントから訊ねられたとしてその言葉を挙げました。折しも世界はPokemon GO 呼ばれるゲーム・アプリケーションが開始された直後のことであったため、Pokemon GOのユーザーこそがニューウェーブであるとの反応が大きかったのが特徴的です。フリント・ディル自身も同アプリケーションの公開を境にイングレスのエージェントも急増していると応じていました。

スザンナ・モイヤーは、2016年07月13日にインドのエンライテンドには肌に奇妙なしるしのある者がいると言及していました。

エドガー・アラン・ライトは、2016年07月15日にニューウェーブがノヴァ理論であることに辿り着いたと言及しており、シールドを破壊するノヴァによってニューウェーブに関する多くのことが明らかになる可能性にも触れました。

東京でアノマリーが収束した直後の2016年07月17日、エージェントが新規プレイヤーを募集し、エージェント名の接頭にNWと表記するよう求めているといった噂があることがわかりました。

2016年07月24日には、東京でのアノマリーを前に消息を絶っていたことが明らかとなっていたスザンナ・モイヤーに関連し、JPという人物が日本の秋葉原で経験した出来事をP.A. シャポーが明かしています。スザンナは「ニューエンライテンド」あるいは「新たなる者たち」の庇護下にあり、彼女自身も「新たなる者」となった可能性が示唆されました。また、秋葉原のレジスタンスには身体に回路を埋め込んだ集団がいることも明らかとなりました。

エイダと手を組みレジスタンス陣営を支持するオリバー・リントン=ウルフは、2016年07月26日にニューウェーブが技術特異点を生じさせて技術でのみ為し得る秩序へ辿り着く可能性へ言及しました。対するエンライテンド指導者のアコライトは、2016年07月27日にレジスタンス・ニューウェーブを痛烈に批判し、北カルフォルニアでエンライテンド・エージェント限定のワークショップを開催して、エンライテンドとしての生きざまを改めて説いています。ポータルとの共生こそがエンライテンドであるという思想は数年前にローランド・ジャービスが訴えていたものです。

レジスタンス陣営とエンライテンド陣営双方の見解が示された翌日の2016年07月28日、シャポーは改めて「ニューウェーブとは何か」を調査コミュニティへ問いかけ、多くの反応を得ました。ニューウェーバーは陣営のイデオロギーや哲学の原理へ立ち返ろうとしているとの点で多くの意見は共通していたようです。

2016年07月30日にはハンク・ジョンソンが見解を述べ、新たな風潮と太古の関連性を指摘し、ニューウェーブの肉体改造とウォーペイントやタトゥーといった部族伝統との類似性を挙げました。

2016年08月02日には、エンライテンド・ニューウェーブと思われる情報がベルリンで初めて明らかになりました。開発した装置によってポータル群の生成を進め、エキゾチックマター出力を異常域にまで到達させているとのことでした。現地では啓示の夜の再来とも言われていたようです。

2016年08月03日には、レジスタンス指導者ヤーハンの近況が明らかとなりましたが、ヤーハンは言及を避けておりレジスタンス・ニューウェーブの背後で糸引いているのか否かは明らかにされませんでした。これを受けて、調査コミュニティではニューウェーブの動向やエイダの現況、ヤーハンの将来展望に関する見解が数多く挙げられていきました。

2016年08月05日にシャポーはエイダはスキャナー上に断片化して存在し続けているとの考えを示したうえで、レジスタンス・ニューウェーブが肉体に集積回路を埋め込んでいるのは、そこにエイダの断片が存在しているからではないかと推察しました。

2016年08月06日から続けざまに古代ローマ時代の文献が発見されていきました。オブシディアン期から発見されてきたオブシディウスの文献でしたが、未発見だったものが残されていたのです。発見したのはエンライテンド・ニューウェーブで、その手法は「見つけ出すためにポータル間の空間に手を差し入れる」というニューウェーブにのみ為し得るものでした。また、その腕には羽根あるいは葉のような奇妙な徴がありました。こうして新たな情報が得られていったことに、シャポーは「ニューウェーブ出現は記憶を呼び覚ます合図」と評しました。

2016年08月17日には、レジスタンス・ニューウェーブがシャポーへ暗号文を送りつけ、ビアラックス・アノマリーを活用してエイダの復活を狙っていることを主張しました。翌18日にヴィスル・テクノロジー社が開示した機密指定解除文書には、その目的を達するためレジスタンス・ニューウェーブがアノマリー現地に現れる可能性も示唆していました。19日にシャポーは尾行を逆手にとってレジスタンス・ニューウェーブとの対話に成功しました。その腕に埋まる集積回路からは皮膚を回路のような模様が手首まで伸びていたとのことです。レジスタンス・ニューウェーブがエイダのコアを構成する断片を保護して復元を目指していることは間違いなく、ポータルネットワーク上にエイダ・リファクターも復活する可能性が示唆されました。

2016年08月21日には、ハンク・ジョンソンがエイダ復活計画に賛同の意思を表明したことで、レジスタンスの勝利を求める機運はますます高まっていきました。同日、シャポーはレジスタンス・ニューウェーブの手引きによって国家情報局の監視下にあったデヴラ・ボグダノヴィッチの脱出を助けることとなりました。