Mind Palace

記憶の宮殿(Mind Palace/Memory Palace)とは、古代ローマの政治家キケロが著した記憶術。場を思い浮かべ記憶したい対象を配置する手法であり、記憶術でも特に場所法と呼ばれる。「キケロ・メソッド」「ジャーニー法」「基礎統合法」とも呼ばれるほか、古くはシモーニデースが「座の方法」として提唱した手法である。

発端は、2017年5月にカリフォルニア州キャンプ・ナヴァッロで行われたサーティンマグナス・リアウェイクンのリモート・パーティシペーション・エクササイズであった。この際に配られていたアーキタイプカードのひとつオムニシャントの概説文に記憶の宮殿なる言葉が登場している。このことからオムニシャントの記憶の宮殿には、「その経験したありとあらゆる事実が詳細に詰め込まれている」と考えられた。

実際に注目を集めるようになったのは2017年7月になり、エドガー・アラン・ライトが記憶の宮殿を挙げて「リモート・パーティシペーションと違いはない」と指摘したことにある。また、エドガーは記憶の宮殿が実在するか否か問う形で、その実在可能性も示唆していた。

2017年08月には三賢人が記憶の宮殿について議論を交わしていたことが明らかとなった。ユーリ・アラリック・ナガッサは「エクソジェナスに通じるものであって、然るにエクソジェナスの現実を、他者を内に抱くこともできる肉体的・精神的な現実を受け入れたもの」と考えている。

また、ハンク・ジョンソンは「記憶の宮殿とリアルワールドで顕現するものには関係性」があり、「記憶の宮殿を生み出すと、そのアイデアは他のディメンショナル・ノードと連動し、予期せぬ波及」をみせるのであり、「リアルワールドに存在する多くの構造物は他の場所からもたらされた記憶の宮殿の物質的な発露」と考えている。ハンク・ジョンソンがトリックスターの記憶の宮殿に懸念を寄せ、自らの記憶の宮殿を構築しようとしていることから、特定のアーキタイプに固有の能力ではないことが伺える。