メイヘム買収

LdoGr1Xi_400x400.jpgナイアンティック社
2021/01/05 23:00
メイヘムからナイアンティックへ合流することとなったチームを歓迎します!

コミュニティは私たちにとって不可欠なものであり、今後も彼等とともに現実の社会経験を開拓していけることを喜ばしく思っています。詳細はこちらをご覧ください。

ゲームコミュニティ・プラットフォームを牽引するメイヘム
本日はメイヘムを買収し才能にあふれ創造性に富む企業をナイアンティックへ迎えることを発表でき、嬉しく思います。ソーシャルゲームの体験とオンラインコミュニティ構築の情熱を生み出してきたメイヘム・チームの専門的知見は、成長しつづける世界規模のプレイヤーコミュニティの結束とプレイに新たな道を切り開いてくれることでしょう。
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メイヘムはライブ体験とインタラクティブ体験を通じてゲーマーを結び付けることを目的として2017年に設立され、ゲーマー自らがゲームコミュニティを構築できるオンライン・プラットフォームとして成功を収めており、その革新的な開拓精神は誰もがともに世界を探検してもらおうとする私たちの取り組みを推進してくれることでしょう。ゲームプレイを愉しんでいただくことや世界中の人々に絆を広げてもらうことで得られる現実社会の社会的交流は私たちの目指す目標にとって非常に重要なことですし、メイヘムと力を合わせることでより一層素晴らしい機会を得られることでしょう。

私たちのゲームで数多くのナイアンティック・エクスプローラーの皆さんが他のエクスプローラーと遊び交流することに信じられないほどの価値を見いだしてくれました。思い出を作り、友を作り、そして素晴らしい物語を語ってくれています。私たちはメイヘムと協力することでその機会を増やし、プレイヤーコミュニティを更に緊密なものとし、この世界により良い影響を与えられるものと信じています。

今回のことがメイヘムにとってどのような価値があるかは、メイヘム最高経営責任者であるイヴァン・シュウのブログ投稿をご覧ください。

ジョン・ハンケ
メイヘムがナイアンティックに合流
ナイアンティックとメイヘム、それは人々をつなげ、遊びを通じて世界を探索することだ。
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メイヘムがナイアンティックにより買収されたことをお伝えできて嬉しい。チームはナイアンティックへ合流し、今後も社会体験を構築していくことでナイアンティック・エクスプローラーのグローバル・コミュニティをつなぎ、増強していくことになるだろう。

ナイアンティックがコミュニティに焦点を当てた製品開発を行えるように実績の裏付けある専門的知見を提供し、プレイヤーが友人や家族との思い出を作り、新たな人々と巡り合える機会を開拓していきたい。

この買収にともない、2月には独立したサービスとしてのメイヘムは終了させていただくことになる。これにより、ナイアンティックとともに掲げる将来像へ向けて注力し、拡張現実と現実世界をつなぐゲームプレイの新たな革新を進めていきたい。

プレイヤーの皆さん、メイヘムを我々とともに形作ってくれたことに心から感謝するよ。何年にもわたり、皆さんのおかげでずっと大きな将来像を目指すことができたし、皆さんの情熱と創造性には人と人とを結びつけることの価値について数多くのことを学ばせてもらった。

発端:
共同創設者のアンハン・シュウとともに3年半前に起業し目標としたのは、人々とゲームをつなぐ方法を考え直し、価値ある方法でプレイヤーをつなぐことにあった。生粋のゲーマーとして、今日に至るオンラインマルチプレイヤー形式の爆発的な増加の最前線に立っていたわけだ。ウォークラフト、クエイク、スタークラフトといった90年代のタイトルからカウンターストライクやドータといったモッドの登場に至るこうしたゲームが業界を変革してきた。ただし、過去20年間でコンテンツの進化は加速してきたが、人々がともにプレイする在り方はほとんど変化してこなかった。開発者はゲームプレイ体験の向上には力を注いだが、プレイヤー間で中心的なソーシャル・コネクションはレディットやツイッター、ツイッチ、ユーチューブ、フェイスブック、ディスコードといった外部のプラットフォームでつながるしかなかった。ゲームは触媒としてはうまく機能していたが、人と人とをつなぐ社会構造は断片化され、結局はゲームと切り離されるものだったわけだ。

2017年のことだ、アンハンとともに私はこの問題の解消に挑んだ。ゲームへ直接つなげてリアルタイムにゲームプレイデータを表示させ、新しい形のインタラクティブ経験を初めて実現させるサービスを構築したんだ。

最初のサービスとなった「バイザー(Visor)」はオーバーレイやビジュアル・アラート、オーディオ・キューを駆使してゲーム体験を強化し、ゲームプレイ中のパフォーマンス・フィードバックを速やかに提供するものだった。「ジャービス(J.A.R.V.I.S.)」と思われるかもしれないが、これはゲーマー向けのサービスだ!18か月間をかけてユーザーとともに何度も繰り返し構築して市場に適合していると感じるサービスに辿り着いたよ。だが、当初数週間で数万人ものゲーマーがバイザーを利用してくれて、予期していなかったことが起きた。当初はゲームデータこそがリアルタイム・フィードバックといった新たなパーティ体験に重要と考えていたがそうではなく、ユーザーはそのデータを活用して友人と交流し、統計を紹介し、ともにプレイすることで改善していくことに桁違いの興味を示していた。そこで次のゲームサポートのためにバイザーを迅速に拡張させていくのではなく、その事実を受け入れて新たな観点に注力し構築を始めたことで最終的にメイヘムが誕生した。
1_i-IMJKqSLTOXCIU0jhZcmA.png初めて会社を設立して以後、今のメイヘムを構築するまでに2年強の時間と6度のサービス開発を必要としてきたが、ここまで一貫して全てのサービスに共通するのは、ゲームが人々をつなぎ、有意義な相互作用を通じて深い関係を形成させることこそがゲームにとって最も効果的であるという確信だ。

メイヘム構築とナイアンティックへの合流:
2019年07月、我々は日々ともにゲームをプレイする数百名程度の小さなコミュニティのためにメイヘムを導入した。このサービスはすぐにコミュニティに受け入れられ、発売から1週間もたたずに自分たちが正しかったと実感した。当初のバージョンは単純なコミュニティ・リーダーボードに過ぎず、ゲームと接続してリアルタイムに更新されるものだったが、アーリーアダプターたちはメイヘムを手にするなり圧勝していたね。そこからメイヘムを数千名規模のコミュニティへ拡大させていき、数百万のゲーマーが互いに深くつながる方法を提供してきた。毎週行うゲームナイトから数万のプレイヤーが同時参加するイベントに至るすべてで人々がコミュニティでメイヘムを活用するサポートやフィードバック、創造的な方法を提示してくれたことで、たびたび謙虚な気持ちにさせられたよ。

クリエイターコミュニティは一時的なマルチプレイヤー体験を用意するだけではなく、適切な環境設計の重要性を教えてくれた。恒常的な環境こそがホームとなり、ともにプレイする前後や最中の架け橋となる場所となるんだ。そこで2020年の始めには基盤を築きつつコミュニティを倍増させユーザーのホームを形成させた。
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パンデミックが発生し、人々はメイヘムでより多くの時間を費やしゲームをプレイようになったが、自宅待機は孤立感を強めていった。前例のない距離感が新型コロナウイルスの対処策となったことで不安と鬱が世界的に増加していき、離れていてもつながりを感じられることが求められるようになった。人々がコミュニティとつながることでゲームプレイにどのように役立てるかは分かったものの、チームの全員が更なる取り組みを求めた。そこで更に幾つかのゲームタイトルをサポートするようになり、レディットなどとの提携でより深い統合を図り、携帯端末のサポートも拡張させた。ともに取り組む全ての提携企業が運命共同体であり、取り巻く世界を少しでも身近に感じられる手段を模索していた。ゲーム販売企業からeスポーツ団体に至るまで数十のチームと共同して取り組んできたが、そこで際立つ存在だったのが、ナイアンティックだったわけだ。

ナイアンティックとのやりとりで、同じ言葉を用い同じ将来像を語られていることには驚いたね。とりわけ際立った印象を受けたのは、ナイアンティック・プロダクト担当副社長のケイと電話で話したときのことだ。彼の故郷である日本が災害に見舞われたとき、ナイアンティック・コミュニティから数千ものプレイヤーがイングレスを活用して街へ人を集め復興を支援したことを知った。コミュニティへ還元されるナイアンティックゲームに後押しされた人々によるこの逸話は非常に分かりやすいもので、我々のサービスとナイアンティックのサービスに共通性を見いださずにはいられなかったね。

この新たな将来像では、ゲームとは人々をオンラインでつなぐのみならず、実際に人々を動かし実生活の中で結び付けることができる。ナイアンティックは将来的に人々がどのように相互作用していくかを形成する最も重要な企業なのだと、我々の誰もがはっきりと分かった。我々の将来像を拡大させ、どこにいても人々をつなぐということは、決して無視できないほどに魅力的なことだ。そこで本日、我々はナイアンティックと力を合わせることとなった。世界中の人々に価値ある現実の絆を築く体験を生み出す手助けができることを嬉しく思うよ。
1_c9bEdiFbUfp8vZV1OPG-GA.pngケイ、ユウジ、デニス、チャル、ジェフ、メーガンといったといったナイアンティックの才能あふれる人々、そしてもちろん、ジョン、ミーガン、マイクの指導の下で取り組み、学べることを嬉しく思う。

謝意:
ナイアンティックで次の一歩を踏み出すにあたって、この旅に参加できたことを大変嬉しく思っている。今なら点と点とをつなぐ全体像がわかるよ。うまくいくためにはいろいろな経験が必要だが、それはどうしようもないことだ。過去4年間では人々をお気に入りのゲームと密接につなげ、互いに結び付ける新たなサービスや経験を開拓してきた。我々の生み出してきたことをとても誇らしく思っているし、ともに旅してきた人々を誇りに感じている。メイヘムの手探りからの構築に力を貸してくれたチームには本当に感謝している。Eugene Oh, Eric Yuan, Zenas Han, Michael Chen, Yvonne Ko, Ray Wu, Hynek Jemelik, and Nate Jones、ありがとう!

メイヘムのコミュニティメンバーひとりひとりにも感謝しているよ。我々のサービスをホームとしてくれて、素晴らしい体験を構築する手助けをしてくれた。君たちの協力と支援が我々を困難な課題に挑むよう促してくれたし、ナイアンティックで前へと進む原動力となっている。

また、我々が必要としたときに資本や時間、ときには知恵を与えてくれた世界中の投資家や助言者がいてくれなければ、今日という日を迎えることはできなかっただろう。本当にありがとう。 Amit Kumar from Accel, Anamitra Banerji and Gaurav Jain from Afore Capital, Jon Bassett, Lisa Cuesta, and Callum Booker from NextGen VP, Michael Seibel and Gustaf Alstromer from Y combinator, Kevin Lin, Ruchi Sanghvi and Aditya Agarwal (via South Park Commons), Paul Buchheit, Paul Levine, Jeffrey Rosen, John Graham, Amy Buechler, Wei Zheng, Pek Pongpaet. ともに旅する仲間となれたことを光栄に思うよ。

そして、最後となったが、私を支えてくれたリディアとソフィアに感謝する。君たちのおかげで困難な時期を乗り越えることができたし、その目的地が価値あるものとなったよ。
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イヴァン、アンハン、メイヘムチーム

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Niantic
2021/01/05(Niantic official website)
Welcoming Gaming Community Platform Leader Mayhem to Niantic
Today, I'm excited to announce the acquisition of Mayhem and welcome a group of talented creatives to Niantic. As part of Niantic, the Mayhem team's expertise in designing social gaming experiences and passion for online community building will drive the creation of new ways for our growing global community of players to connect and play.

Mayhem was founded in 2017 with the goal of bringing gamers together through live, interactive experiences. They built a successful online platform for gamers to self-organize custom game formats for their communities, and it's their innovative leadership in this space that will accelerate the work we're doing to inspire people to explore the world together. Real-world social interaction, as encouraged by fun gameplay as well as social features that build bonds between people across the globe, is critical to our mission--and alongside Mayhem, we have some exciting opportunities ahead of us.

Through our games, many Niantic explorers have found incredible meaning in playing and interacting with other explorers. They create memories, they make friends, and they end up with some amazing stories to tell. We look forward to working together with Mayhem to amplify those moments, bring our player community closer together, and make a positive impact on the world.

To learn about what this means for Mayhem, you can read the blog post from Mayhem's CEO, Ivan Zhou.

-jh

Ivan Zhou
2021/01/05(Medium)
Mayhem joins Niantic!

Niantic + Mayhem: Bringing people together to explore the world through play

GLHF,
Ivan, Anhang and the Mayhem Squad

Niantic
2021/01/05 23:00(Twitter)
We are delighted to welcome the team from Mayhem to Niantic! Community is essential to us, and we are excited to continue to pioneer real world social experiences with them. Learn more here: nianticlabs.com/blog/mayhemgg