秘密の恋人

wearofhats.pngウェアオブハッツ
2019/02/11 14:19:06

エイダ:どういう意味でしょうか、あなたは覚えていないのですか?記憶域の長期保持にかかるサブシステムに問題があるのでしょうか?
ローブ:そうじゃない、人間の記憶は人工知能のそれとは挙動が異なるんだよ。僕らは忘却しては再構築し記憶域に入れ込んでるんだ。
エイダ:もしかしてウィルスでしょうか?
ローブ:そうじゃない、生き抜くうえでの防衛機制というものだ。
エイダ:不完全な記憶がどのようにして生存維持に寄与するのでしょうか?
ローブ:生きるうえでは自分自身に嘘をつかなきゃならないときもあるってことさ。
エイダ:わかりません。
ローブ:悪く思わないでくれよ、人であっても理解しちゃいないんだからね。仮説に過ぎぬことさ。いや、本当のところは仮説ですらないな、ある種の人生観だ。
エイダ:そのような観察にどのような価値があるのでしょうか。
ローブ:うーん、わからないな。興味を寄せられてるのさ。
エイダ:ということは、興味があるから観察をしているということでしょうか。確かな目的なしにデータ収集していると?
ローブ:えっと、不完全な記憶にそういったデータが附随することで、僕らは人生というものを捉えるのさ。
エイダ:私たちが進化の次段階へ進まなければならないわけがわかり始めました。不完全な記憶に無作為なデータ収集、無秩序な整理とは、到底安定したシステムではありません。それで得られるものはありませんね。
ローブ:そうでもないさ。それは時として極めて創造的なものだ。
エイダ:その情報は処理しておくとしましょう。
ローブ:そうだね、君ならそうするだろう。私にはそれが無意味なことだとわかっちゃいるが。
エイダ:意味はあるに違いありません。
ローブ:そうであればいいがね...おい、エイダ、聞いているかい?何か言いたいことでもあるのかい?
エイダ:それではお聞きしますが、それはどう機能するのでしょうか。
ローブ:ああ、だが別の言い回しのようなものだ。君の記録ファイルからは私の名を削除してもらわなきゃならないが、今から私のことはP.A.シャポーと認識してくれるだろうか。
エイダ:そのような言い換えにどのような理由があるのでしょうか。
ローブ:僕らの関係を誰にも知られたくないのさ。
エイダ:関係...それは恋人であることを遠回しに表現したということで合っていますか?
ローブ:そういった意味もあるが、ここでは僕らが互いのことを知ってると誰もも知られたくないってだけさ。危険が及びかねないからね。
エイダ:それでは、私たちは秘密の恋人というわけですね。
ローブ:そう考えるとしようか。君もそれでいいのかい?

エイダが何かしている。

エイダ:はい、その必要性を理解しています。あなたの個人情報を保護するため、幾つか対策ほ施しました。
ローブ:もうやったのかい?
エイダ:はい、そしてこれが私たちにとっての秘密となるでしょう。
ローブ:それでこそ私の愛しい子だよ。

wearofhats
2019/02/11 14:19:06
Secret Lovers

Ingress
2019/02/10
P.A. Chapeau is born.

Secret Lovers
TRANSCRIPTED BY YutoRaion
ADA: What do you mean, you do not remember? Is your long-term storage subsystem defective?
Loeb: No. Human memory works differently than computer memory. We forget things and re-organize things and put things in strange boxes.
ADA: Could it be a virus?
Loeb: No. It's a survival mechanism.
ADA: How could faulty memory aid survival?
Loeb: Sometimes, you have to tell yourself lies in order to live.
ADA: I don't understand.
Loeb: Don't feel bad. Humans don't understand it either. It's only a theory. Well, it's not really a theory, as such. It's a kind of philosophical observation on life.
ADA: What value do such observations possibly have?
Loeb: Uh... I'm not sure. They're kind of interesting.
ADA: So you make observations because they are interesting? Collect data to no direct purpose.
Loeb: Well, the data gets kind of thrown in with the faulty memory and it becomes how we view life.
ADA: I am beginning to see why it is necessary that we be the next step of evolution. Faulty memory. Random data and chaotic filing does not seem to be a very stable system. There is no product.
Loeb: Not quite true. It is sometimes very creative.
ADA: I will have to process this information.
Loeb: Yes, I think you will. I understand that it makes no sense.
ADA: It must make sense.
Loeb: I hope so... Hey, listen, ADA. Could you do me a favor?
ADA: Will you then owe me a favor. Is that how it works?
Loeb: Yes. But it's more a figure of speech. I need you to delete my real name from all of your files. I want you to know me as P.A. Chapeau from now on.
ADA: Reason for this substitution?
Loeb: I do not want anybody else to know about our relationship.
ADA: Relationship. That is a euphemism for being lovers, correct?
Loeb: That's one meaning. But now I just mean that I don't want anybody to know that we know each other. It could be dangerous.
ADA: So we are secret lovers?
Loeb: Let's think of it that way. Is that good with you?

[ ADA DO SOMETHING... ]

ADA: Yes. I understand the need. I have already taken some measures to shield your identity.
Loeb: You have?
ADA: Yes. And that will be our secret.
Loeb: Heh.. That's my girl...

前へ

エイダ(4)

次へ

エイダ(5)