ダンレイブン財団:アマルガム(1)
イングレス
2019/01/07 12:12:11
現行のケース・スタディをとりまとめました。3分の1が完了し、残るは3分の2は2019年01月28日に開始されます。更なる分析が必要です。
訳注 |
この映像は2018年10月23日から同年12月31日までの2ヶ月間をかけて配信された11編の映像を再編集しひとつにまとめたもので、映像に再補正がかけられている箇所も見受けられる。公開当初は混合といった意味の「アマルガム」と題されていたが、後日改名されている。 |
ダンレイブン財団ケーススタディ・セッション001 |
プロジェクト・ダンレイブン:ケーススタディ・セッション001 (グリフをキー配置されたパッド) ウェンディ:はい、そうです、これは、えっと、すみません、ダンレイブン調査ですか?これって自動応答ね。 (監視映像に映るウェンディがロサンゼルスのロヨラ・メリーマウント大学構内へ入っていく) ウェンディ:ごめんなさい、被験者です。1時にお約束してたんですが、数分ほど遅れてしまいそうで、走っているところです。猫が針を飲み込んでしまってそれで、いえ、向かっているところです。10分で到着しますから、ごめんなさい、向かってます。 (屋内に入ってきたウェンディの監視映像) ウェンディ:こんにちは。 (ノイズが入る) ウェンディ:わかったわ。限界を超える難題を解くのが私は好きみたいね。 (別の室内に入るウェンディ) ウェンディ:こんにちは。 (背後の扉が閉まる) ウェンディ:よーし、誰かいるのかしら。 (室内を歩くウェンディ。数多くの画面が静止画を映し出している。そのひとつにはエイダがクルーとの融合に用いたと同じグリフシーケンスが表示される。そして唐突に別の画面が動作する。) シャポー:私はP.A. シャポー。全人類に影響を及ぼす陰謀の告発に慌ただしかった6か月前に言われていれば、君のことを信じる気にはならなかっただろう。君に伝えねばならないことは数多くあるが、今は簡潔に伝えよう。イングレスはゲームなんかじゃない。周囲の世界は見えるがままではないんだ。誰も君に問おうとは思っていないが、敢えて問おう。ナイアンティック・プロジェクトで何が起きたのだろうか。 (画面上のシャポーが何かに気を取られ、次の瞬間画面はノイズに包まれる。) ウェンディ:もう始まってるの? プロジェクト・ダンレイブン#001 / 被験者研修 |
プロジェクト・ダンレイブン:ケーススタディ・セッション002 |
シャポー:ナイアンティック計画で何が起きたのだろうか... (映像開始) シャポー:少し前のことになるが、国家情報局というエセ科学分野に取り組む合衆国諜報機関が最近特定されたエキゾチックマター若しくはエックスエムという量子現象の研究にシンクタンクを設置した。そいつはナイアンティック・プロジェクトと呼ばれていたが、まずいことになった。今ではイングレスと呼ばれているエックスエムを検出し活用できるスキャナーがそこで生み出されたわけだが、このエックスエム・スキャナーが外部に漏洩され拡散してしまった。そこでことを隠蔽するためにイングレスというゲームに仕立てたんだ。 (画面に文字が表示される) (別の画面に文字が表示される) (別の画面に文字が表示される) ウェンディ:ジョンソンって誰なの?何なのかしら、ハンク・ジョンソンを助けなきゃならないの? (ウェンディの手元から音楽が流れ、スマートフォンへ視線を下ろすとイングレスプライム・スキャナーが起動開始している) ウェンディ:私のスマートフォンに入れたの? (ウェンディが椅子から立ち上がり、スマートフォンを確認する) ウェンディ:あぁ、金額が間違ってるんじゃないかしら。どうやって私の口座を知ったかはわからないけど、桁を間違ってるわ。 (ノイズが入る) ウェンディ:ところで、私は、あなたと逢えるのかしら? (応答はなく、ウェンディは扉の向こうへ去る) [プロジェクト・ダンレイブン#002 / 被験者生体認証] |
プロジェクト・ダンレイブン:ケーススタディ・セッション005 |
プロジェクト・ダンレイブン:ケーススタディ・セッション005 テキサス州オースティンへ向かう途にある対象の電話傍受 航空機の音と思われる轟音の中でビープ音が鳴る。場面はサークルの表示されたモニターが一台。ウェンディの声が流れ始める。 ![]() ウェンディ:ああ、ワトキンス教授、前の学期に認知神経学を受けたウェンディです。ちょっと、ご紹介いただいた調査についてお話したいのですが...えっと、ダンレイブン・プロジェクトでしたっけ。先生がその件をどの程度知っているかお聞きしたくて。もしご存知であれば、ちょっと...そうですね、お仕事中にお伺いします。えっと、それではまた。 再びビープ音が鳴り、別のモニターへ切り替わる。 ![]() ウェンディ:ワトキンス教授、ウェンディです。えっとそれで、返信をいただけてなくて、ダンレイブンについてお話したいのです。ちょっと、あの調査のことが、本当によくわからなくて。常軌を逸した映像を観せられたんですけど、そうでもないように思え始めていて、というのも...。折返しお電話いただけないでしょうか、御手隙の折で構いませんから。私は、ウェンディです、えっと、それではまた。 ビープ音が鳴り、別のモニターへ切り替わる。 ![]() ウェンディ:ああ、ワトキンス教授、ウェンディです。あなたからの折返しを待ってるんです。オースティン行きの機内にいるんですけど、それは、この調査のためです。ちょっと現実味を帯びてきていて、それでどう説明すればいいかわからないのですが、私は思うんです、引き込まれしまったって。それで、私は...どうすれば逃げれるかわからないんです。それで何かご存知じゃないかと思って、これに関わってる人たちをご存知ないかって。どんな人たちなんですか、何者なんですか。折返しお電話いただければと、ちょっと気掛かりで、お待ちしてるんです。聞き慣れた声とお顔を拝見できれば、別に私がおかしくなったわけじゃないって思えるんです。あのチラシを他の学生には配らないでください。あれはまともな調査じゃありませんし、ああ、すみません。そろそろ離陸みたいです。でも折返しのお電話はお願いします。これを聞いたらなるべく早くお電話ください。 ビープ音が鳴る。 声紋再現率:70% |
訳注 |
この映像は2018年11月17日に行われた6周年記念ライブストリーム内で放映され、翌18日にユーチューブで公開された。 |
プロジェクト・ダンレイブン:ケーススタディ・セッション006 |
プロジェクト・ダンレイブン:ケーススタディ・セッション006 続いて場面はリカージョンプライム・アノマリーの会場となったテキサス州オースティンの共和国広場に立つウェンディへと移る。右手に録音端末を持ちひとり語るウェンディの姿を遠方より監視したものだろうか、画面周辺部には円状のケラレが見られる。 ウェンディ(記録音声):オーディオ・ダイアリー、録音番号1。ダンレイブンやイングレスといった私の身に起きた奇妙な出来事のことを記録しておく。今はアノマリーというものが起きているテキサス州のオースティンよ。ここには「イングレス」が単なるゲームじゃないと考えてる人たちが集まってる。表面上は競技を行っているように見えるわ。 録音の傍らでウェンディは様々なエージェントと交流の機会があったことが伺え、録音と現地でのやりとりが交互に流れていく。 ウェンディ(記録音声):そしてレジスタンス、青色ね。彼等はそれを人類の脅威と考えてるみたい。 ウェンディ:それで、どうしてレジスタンスを選んだの? ウェンディ(記録音声):ストリートアートや彫像、歴史的に重要な石碑といった場所のポータル確保を彼等は競っているわ。旗取り合戦を市街地全域へ拡大したものね。 ウェンディ:それで、これからどうなるのかしら? ウェンディ(記録音声):シャポーがどうしてここに来させたのかは正直わからない。それに彼とも出逢えてはいないわ。
ウェンディ(記録音声):誰もが本当に素敵だし快く招き入れてくれるけど、みんなが手助けしてくれようとしてくれるわ、まるで私のことを知ってるみたいにね。 ウェンディ:こんにちは、あの、以前どこかでお逢いしましたか?
ウェンディ:そうね、理に適っているわね。私を導こうとしてる人たちが一体何をしているのか、さっぱりわからないわ。 ここでまた新たにウェンディへ話しかけてくるエージェントが現れる。別の監視者なのだろうか、先ほどまでの映像とは異なり、ここからオートフォーカス機能のあるカメラ越しの映像へと切り替わった。 眼鏡の男性エージェント:ウェンディさんですか? そしてこのエージェントはウェンディへ懐から取り出した封筒を差し出す。 眼鏡の男性エージェント:ある女性から大金をいただきまして、あなたにこれを渡してほしいと。 男がその封筒をウェンディへ手渡す瞬間、エイダと思しき揺らめきが二人のやりとりにオーバーラップする。男に封筒を渡すよう指示したのがエイダであるとの確証にはならないが、エイダがこの様子を監視していた可能性は非常に高いだろう。そしてここから場の緊張は一気に高まっていく。 眼鏡の男性エージェント:その女性が言うには重要なことだと。 怪訝そうに顔をしかめつつもウェンディはその封筒を開こうとすると、公園の周囲の黒眼鏡たちにも視点が動き始めた。 シャポー(通話音声):ウェンディ、よく聴くんだ。あまり時間の猶予はない。 ウェンディは追い立てられるようにその場から逃れ始める。その足取りは徐々に早まっていった。 ウェンディ:どういうこと? 機械音声:おかえりなさい、ウェンディ。 ダンレイブン・ケーススタディ・セッション006 |
訳注 |
プロジェクト・ダンレイブンのセッション005からの続きにあたる。映像は航空機内、テキサス州オースティンの公園、そしてチェンバー内へと場面が切り替わる。 |
プロジェクト・ダンレイブン:ケーススタディ・セッション007 |
プロジェクト・ダンレイブン:ケーススタディ・セッション007 オースティン・サテライトチェンバー 映像は前回のラストシーン、ウェンディが室内へと逃げ入る直前の監視映像から始まる。息を切らせながら扉を開け進み、室内を目にしたウェンディはそこが実験で使われていたチェンバーにそっくりな部屋であることにウェンディは気づく。 ウェンディ:どういうこと? 室内に紫色と赤色の灯りが点く。 機械音声:おかえりなさい、ウェンディ。 ウェンディ:ワームホールなのかしら、それともオブザベーション・チェンバーへテレポートでもして戻ってきただけかしら... 部屋の隅々を見渡し立ち尽くしながら考えを口にしていたウェンディに機械音声が割り込む。 機械音声:馬鹿げたことだと?オースティンに同じオブザベーション・チェンバーを用意したに過ぎません。 ウェンディ:そう...なんでそんなことを? 機械音声:あなたがここへやってくることを見越してのことです。 ウェンディ:そう、最後に話したときのことを覚えてるかは知らないけど、確か調査の場所にはこだわってたんじゃないの? 機械音声:調査とは理論的で概念的なものです。そこに拘ることはなく、どこでも構いません。 ウェンディ:どうでもいいわ、いいかげんにして! ウェンディは部屋を出て行こうとするが、扉は施錠されたままでそれも叶わなず扉を叩く。 ウェンディ:ねぇ、話は付いたわよね! 機械音声:あなたを保護するため施錠されています。 ウェンディ:誰が私のことを決める権利を与えたっていうの!? 機械音声:あなたです。参加するにあたって口頭で承諾されました。 ウェンディ:どういうことよ。 機械音声:承諾する際は冊子に目を通すようにすべきです、ものの数分でできることなのですから。 ウェンディは苛立ち、チェンバー中央に据えられた椅子を叩く。そして自ら椅子へ座った。 ウェンディ:たまらないわね、それで私の売値は幾らなの? 機械音声:我々は精神的なことを扱ってはいません、あなたの肉体にこそ関心があります。 ウェンディ:言い方ってものを考えた方がいいわよ、わかって言ってるの? 室内のモニターから映像が流れ始める。それは人工知能によるイングレスの広報映像だった。だが、唐突にその映像は途絶音とともに消え、チェンバー内の灯りが非常灯と思しき赤色へと切り替わり室内に警告音が鳴り響く。そしてウェンディが耳に装着していたワイヤレス通話端末から高周波のノイズ音が鳴り響き、ウェンディは耳を押さえた。 シャポー:もしもし、ウェンディ、聞こえるか? ウェンディ:ええ、これは誰の仕業? シャポー:私だ、シャポーだよ。その件は後にしよう、まずは君をその部屋から出さなければ。 ウェンディ:そうね。 シャポー:わかると思うが、そこは遠隔制御だ。 ウェンディは椅子の脇に置かれたキーパッドを持ち上げて訊ねる。 ウェンディ:わかったわ、そうね、どういうことなのかさっぱりよ。 シャポー:古めかしい"9"のようなところがわかるかい、キーパッドのだ、そいつを"1"から"9"までの数字だと考えてくれ。そいつを次の順番に押していってくれ、 "1" "3" "3" "1" だ。 ウェンディは指示された数字を声に出し復唱しながらボタンを押していった。チェンバー内の警報が止まり、室内の照明は全て落ちる。ウェンディは椅子から立ち上がると扉の前へと向かった。 ウェンディ:...いつでもいいわ。 シャポー:いや、そこを出たらすぐに私のもとへ来てくれ。車を待たせてある。4番通りとグアダルーペ通りの交差点にいる白のフォード・フィエスタ、スペインの祭りのことだな。向かってくれ、北緯32.120度、西経99.1718度だ。 ウェンディ:ええ、いいわ、ただテキストで送ってもらえる?数字が多すぎよ。 シャポー:いいだろう、まずは向かってくれ。 この通信を最後に、ウェンディは扉の向こうへと消えていった。 |
訳注 |
ウェンディがシャポーから指示された座標はテキサス州クロスプレインズにあるロバート・E・ハワード邸だ。そこはリカージョンプライム・アノマリーと同時期に新たな文献が発見されたことが先に判明している。 |
Ingress
2019/01/07 12:12:11
Current case studies aligned. 1/3 complete. 2/3 commencement January 28th. Further analysis needed.DUNRAVEN AMALGAM 1/3
Dunraven Case Studies - Episodes 1 to 11 Compiled
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